ヤマイモとグロリオサの根

ヤマイモとグロリオサの球根(有毒)

 

  ヤマイモ(上)とグロリオサの球根(下)
ヤマイモと呼んで食用とするイモの部分は、ヤマノイモの根茎(担根体)で、表面がゴツゴツして、全体からヒゲ根が生えています。

 グロリオサの球根(塊茎)は、表面が滑らかでヒゲ根はありません。写真は休眠状態で根は枯れてありません。

*ヤマノイモの食用とするイモの部分は、第15改正日本薬局方で根茎(担根体)とされているため、この見解をとっています。根茎と根の中間型を示すもので、多肉根とする文献もあります。


ヤマノイモの花(雄花序)
 

グロリオサの花

          ヤマノイモ
               (ヤマノイモ科) 

  多年生のつる植物で、日本各地の山野に自生しています。自然薯とも呼ばれ、晩秋に地下のイモを掘って食用にします。

 葉は対生、時に互生で長い柄があり、長卵形で先端は鋭く尖り、基部は心形です。雌雄別株で、雄花序は夏に葉腋から2〜5個直立し、白い花を咲かせます。雌花序は下垂し、花はまばらに付きます。葉腋にはムカゴができ、食用となります。

  ヤマイモによく似たナガイモは中国原産で栽培されていますが、時に野生化していることがあります。地下のイモはヤマノイモと同様食用にされます。

        

         グロリオサ

              (ユリ科)   

 熱帯アジア、アフリカ原産の半つる性植物で、ユリグルマの和名があります。

 葉の先端が巻きひげになり、他のものにからみながら伸長します。茎の上部に花を付けますが、つぼみのうちは花弁(花被片)が垂れ下がり、花が開くと反り返って独特の形になります。多くの品種があり、花色は橙黄色、黄色、白など様々です。花が美しく、切花としても人気があります。

 植物全体、特に球根にアルカロイドのコルヒチンを含有しており、誤食すると嘔吐、下痢、呼吸麻痺などの中毒症状が起きます。

 

  
  ヤマイモとグロリオサの球根の見分け方

  1. ヤマイモは表面がゴツゴツして、全体からヒゲ根が生えています。グロリオサの球根は、表面が滑らかで、ヒゲ根はありません。
  2. ヤマイモは「とろろいも」と呼ばれるようにすりおろすと粘りがありますが、グロリオサの球根はすりおろしても、粘りがありません。
   

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