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化粧品を安全に使うために
 

 化粧品は、肌を快適に美しく保つためやメークアップなどに使われ、若者からお年寄りまで幅広い年齢層の人の生活に広く行き渡っています。
 しかし、化粧品の使用により肌荒れなどのトラブルが起こることがあります。化粧品によるトラブルを避けるためにはどうすればよいのでしょうか。ここでは化粧品を安全に使うために知っていただきたいこと、気を付けていただきたいことを紹介します。

1 化粧品による健康被害
 化粧品による健康被害にはどのようなものがあるのでしょうか。2009年度に国民生活センターに寄せられた化粧品に関するトラブル(全638件)で最も多かったのが「皮膚障害(538件)」で全体の8割以上を占めています。安全だと思われている化粧品ですが、健康被害が多く発生しています。

2 トラブルにあわないために
(1)全成分表示を活用しましょう 
 化粧品は、配合されている成分すべてを表示することが薬事法で義務付けられています。
 化粧品の製造販売元である企業が化粧品にどのような成分が入っているのか情報を公開することで、消費者は化粧品に含まれる成分を知ることができます。それにより、使う方の好みや体質に合った化粧品を選択することができます。

<全成分表示のルール>

配合成分は、外箱や容器に固着したタグなどに記載することによって、容器への表示が省略されていることがあります。


(2)広告やインターネットなどの情報を鵜呑みにしないようにしましょう
 化粧品に認められている主な効能効果は、からだを清潔にするための洗浄効果、皮膚や毛髪に水分・油分を補う保湿効果、乾燥や紫外線等から肌を保護する効果などです。最近は、インターネットの普及により様々な情報を簡単に得ることができますが、「老化を防ぐ」、「シワが消える」「アトピーに効く」など、化粧品ではそもそも認められていない効果を期待させる広告が見受けられるので、注意が必要です。
 なお、東京都では化粧品の広告が誇大なものにならないよう、雑誌、新聞、テレビ、インターネットなどに掲載されている広告をチェックし、問題がある場合はその企業に対して、改善指導を行っています。

(3)化粧品を海外から購入するときの注意点
 海外からインターネット等で化粧品を購入したり、旅行先で化粧品を購入した経験はありませんか?こうした化粧品は、日本国内で製造販売されている化粧品よりも注意が必要です。
 日本で製造販売されている化粧品は輸入品、国産品を問わず日本で定めた「化粧品基準」に基づき管理されているため、品質や安全性などが確認されています。しかし、国によっては品質や安全性などの確認が日本と同じレベルで行われていない場合もあり、実際にこうした化粧品を使用して皮膚がかぶれたなどという相談が寄せられています。
 化粧品を海外で直接購入したり個人輸入することは、違法ではありません。しかし、こうした化粧品を使用して健康被害などが起きても、責任は使用した本人にあることをよく理解した上で購入してください。

3 正しく使うために
 (1)化粧品の使い方を誤ってしまうと・・・
  化粧品には、製品ごとに適正な使い方があります。しかし、使い方を誤ってしまうと思わぬ弊害が起こることがあります。
 例えば、スクラブ剤※入り洗顔料には「眼のまわりは避けてご使用ください」等と表示されているものがあります。これは、誤ってスクラブ剤が眼に入ってしまうと眼の表面を傷つけてしまう恐れがあるために注意喚起がされています。
※スクラブ剤とは:洗浄の際に摩擦効果を高め、汚れや角質を落とす目的で配合される粒子。洗顔剤などに配合されます。

(2)必ず説明文を読み正しく使いましょう
 化粧品を正しく使うためには、次のことを守りましょう。

(3)化粧品を選ぶ際に参考にしましょう
 化粧品を選び、使用するのはあなた自身です。情報を上手に活用し、賢い消費者になることが重要です。各企業のホームページには成分名や使用方法など、製品の詳細が掲載されています。また、東京都のホームページには、最近話題になっている情報などが掲載されていますので活用しましょう。
 なお、成分や表示などに問題がある製品は、製造販売業者による回収が行われ、回収情報がインターネット上で公表されています。


【独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ】
http://www.info.pmda.go.jp/kaisyuu/menu.html

【東京都ホームページ】
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/cosme/index.html
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/joho/soshiki/anzen/yakuji/oshirase/index.html
【参考】〜化粧品と薬用化粧品の違い〜
 化粧品は、身体を清潔に保ち保護するという衛生的な目的と、見た目を変えるという美容的な目的を持っています。
※化粧品の例:メークアップ化粧品、基礎化粧品、整髪料、シャンプーなど
 一方、薬用化粧品は、化粧品に似ていますが、穏やかながら身体に何らかの薬理作用を与える(効能・効果)という目的があるため、有効成分が配合され、医薬部外品に分類されています。

※薬用化粧品の例: ・薬用石けん(効能・効果:皮膚の殺菌、消毒など)
・美白化粧水(効能・効果:メラニン色素生成を抑えることにより日焼けによるしみ、そばかすを防ぐなど)
・薬用歯磨き(効能・効果:歯肉炎の予防、歯周炎の予防など)
・ニキビ予防クリーム(効能・効果:ニキビを防ぐ)など

 (ここであげている効能・効果はあくまで例示ですが、いずれも化粧品には認められていない効能・効果です。)