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アウトドアで気をつけたい植物

 夏休みの楽しいキャンプや秋のハイキングなどに出かけた時、気づかないうちに顔や手がかぶれたり、美味しそうに見えた植物を毒とは知らずに食べて食中毒を起こしたりすることがあります。こうした被害にあわないためには、危ない植物を正しく知る必要があります。
 ここでは、そのような危ない植物の一部を紹介します。アウトドア活動を楽しむためには、長袖、長ズボン、軍手を着用して肌を露出しない、あらかじめ図鑑などで有毒植物を調べておくなどして、けがや食中毒などの事故を起こさないようにすることが大切です。

(植物の写真をクリックすると拡大写真が表示されます。)
◇ 鋭いトゲのある植物
メギ 枝に鋭いトゲが多い ノイバラ 幹や枝にトゲが多い サンショウ 葉の基に一対のトゲがある

 トゲが刺さってしまったら、きちんと抜き、傷口を消毒しておきましょう。
 
◇ 毛に刺激性物質のある植物 〜イラクサの仲間〜

ムカゴイラクサ

イラクサ

 イラクサの仲間の茎や葉にはトゲのような毛があります。中に蕁麻疹[じんましん]を起こす化学物質のヒスタミンが入っているため、毛に触ると、その部分が赤く腫れ、激しい痛みを感じます。
 イラクサは「蕁麻[じんま]」とも書き、「蕁麻疹[じんましん]」の名の起こりになったと言われています。

◇ 触れるとかぶれる植物 〜ウルシの仲間〜
ツタウルシ ハゼ ヤマウルシ

 樹液にはウルシオールが含まれ、ウルシアレルギーの人だけがかぶれます。アレルギーの強い人は、近付いただけでもかぶれることがありますので、写真のような葉を持つ植物には近付かないようにした方が良いでしょう。


◇ 汁液で皮膚炎を起こす植物 〜キンポウゲの仲間(a)、サトイモの仲間(b)、トウダイグサの仲間(c)
センニンソウ(a)
ウマノアシガタ(a) ミズバショウ(b) トウダイグサ(c)

 キンポウゲやサトイモ、トウダイグサの仲間の茎や葉から出る汁液が肌に付いたら、直ぐに水で洗い流しましょう。放っておくと皮膚炎になります。触っても、汁液が付かなければ大丈夫です。
 作用成分は、全てが明らかにされているわけではありません。センニンソウやウマノアシガタの作用成分は、プロトアネモニンといわれています。


◇ 中毒を起こす植物 (1) 〜美味しそうな果実〜
ドクウツギ マムシグサ
 熟した赤い果実は甘みがあると言い、美味しそうに見えますが、、コリアミルチンという猛毒成分を含んでいます。誤って食べると、嘔吐、けいれんなどを起こし、呼吸困難で死亡することもあります。  小学生が下校時に誤って食べ、中毒を起こした事例があります。口の中の粘膜が炎症を起こし、舌のしびれや激しい痛みなどの症状が現れます。


◇ 中毒を起こす植物 (2) 〜綺麗な花が咲く植物〜
キョウチクトウ アジサイ レンゲツツジ
 強心配糖体のオレアンドリンを含み、枝を箸やバーベキューの串などに使って起きた中毒事故があります。嘔吐、心臓麻痺などの症状が現れます。  料理の飾り葉を食べて中毒を起こした例があります。吐き気、嘔吐、めまいなどが起こります。  葉や花、根などを誤食して、嘔吐やけいれんなどを起こし、呼吸困難で死亡することもあります。葉にアンドロメドトキシン、花にロドヤポニン、根にスパラソールが含まれています。外国では蜂蜜での中毒事例が報告されています。
ヤマトリカブト アセビ ドイツスズラン
 有毒成分のアコニチンが植物全体に含まれ、春先は若葉を山菜と間違えた中毒事故がよく発生します。中毒症状は嘔吐や四肢麻痺などで、呼吸困難から死に至ることもあります。   有毒なアセボトキシンを含むため、葉や花、樹皮などを誤食すると中毒を起こします。嘔吐や下痢、神経麻痺を起こし、呼吸困難で死亡することもあります。  植物全体に有毒成分のコンバラトキシンが含まれていて、多量では呼吸停止に至ることもあります。花瓶の水を飲んで中毒を起こした事例もあります。