第12号 2006年6月

万一、病気などにかかった際に、安全かつ安心な医療の提供を受けたいという気持ちは誰にとっても共通の願いです。当センター広域監視部では、医薬品や医療機器などの製品に対する「製造・流通過程」での安全対策と医療機関等での「使用時」の安全対策の両面から、様々な取り組みを行っています。 
集団食中毒(患者2名以上の事例)は、毎年全国で約1000件発生しており、その55〜60%が細菌によるものです。その他、ノロウイルスなどウイルスを原因とする事例が25〜30%、残りは化学物質、自然毒、寄生虫などによるものです。細菌性食中毒は、5月〜10月に多く発生します。当センターでは、都内全域を対象として、食中毒発生時の原因究明のための細菌学的検査や、より迅速・精度の高い検査を行うための調査研究をしています。本号では、細菌性食中毒の発生状況や特徴、新たに導入された検査法、そして予防法について解説します。
高齢化社会の進展や生活様式の多様化に伴い、「健康食品」の利用は年々増加する傾向にあります。中でもダイエットを目的とした「健康食品」は老若男女を問わず人気が高く、様々な製品が販売されています。しかし、残念ながらこれら「健康食品」のすべてが安全なものとは言い切れません。中には広告が誇大なものや、ダイエット作用を持たせるために医薬品成分が添加された薬事法違反の製品もあります。消費者がこれらを使用した場合、健康被害を受ける危険性があり、当センターでは、医薬品成分を含有する健康食品を発見するための検査を行っています。 ここでは、昨年の検査の結果違反が明らかとなった事例と、危険な「健康食品」を見分けるためのヒントを紹介します。


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