特集
紫外線と化粧品
— 日焼け止め化粧品の上手な選び方 —

パッチテストのすすめ

焼け止め化粧品に配合されている紫外線吸収剤は、かゆみや湿疹などの原因になることがあります。

一口メモ:かぶれとは…

一般的には皮膚がかゆくなったり赤くなったりする接触皮膚炎のことをいいます。
化粧品では主に、特定の成分に対して起こるアレルギー性皮膚炎のことです。
パックやマッサージのし過ぎによる一時刺激性皮膚炎やレモンが原因の光過敏症皮膚炎、ヘアブリーチ剤による接触じんましんなども含まれます。


初めて使う化粧品は、日焼け止め化粧品に限らず、パッチテストをしてかゆみ等のアレルギー症状が出ないかどうか確かめましょう。

《方法》
 テストをしたい化粧品を綿棒などにとり、腕の内側など目立たないところに10円硬貨ぐらいの大きさに薄く塗り、自然乾燥させます。乾くまで衣服につかないよう注意しましょう。
 塗った後30分2日後に塗った部分を観察します。発疹や赤み(発赤)、水泡、かゆみなど皮膚の
異常があったときは、手などでこすらず、すぐに洗い落としてください。2日以内にこのような症状が出た場合にも、すぐに洗い落としてください。

一口メモ:アレルギー性皮膚炎が起こるしくみ

アレルギーの原因になる成分(抗原)が皮膚の組織に入ると、リンパ節で抗体(感作リンパ球)ができます。
 その後、もう一度同じ成分が皮膚組織に入ると、抗原抗体反応が起きて炎症が起きます。


これまで問題なく使っていた化粧品でも、体調の変化によってアレルギー症状が出ることがあります。アレルギー症状が出た場合は、その化粧品の使用を中止し、皮膚科の医師に相談してください。


日焼け止め化粧品と薬用化粧品の違い

日焼け止め化粧品とは別に、日焼けによるシミ、ソバカスに着目して作られたものに「医薬部外品」に指定されるものがあります。一般に美白用の薬用化粧品といわれているものです。
 このような医薬部外品は、「紫外線を浴びることによって起こるシミやソバカスの発生メカニズムに働きかけ、メラニンの生成を抑えて日焼けによるシミ・ソバカスができるのを防ぐ」効果を持っています。
 メラニンの生成を抑えることと、紫外線が肌に当たるのを防ぐこととでは目的が異なります。
 それぞれの製品の成分や表示をよく見て使い分けましょう。


「化粧」イコール「メイクアップ」と、「装う」目的で化粧品を選ぶことは多いでしょう。しかし、最近では、ここで紹介した「紫外線の防止」など、科学的根拠に基づいて利用できるものが増えています。
 これから夏に向けて紫外線が増える季節になります。「日焼け止め化粧品」を上手に選んで過ごしましょう。


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