特集
紫外線と化粧品
— 日焼け止め化粧品の上手な選び方 —

紫外線を防止する効果の目安表示

日焼け止め化粧品に表示されている紫外線防止効果の目安には次の2つがあります。
(1)Sun Protection Factor (SPF)
紫外線に当たると、皮膚がうっすらと赤くなります。この紅斑はUVBによるもので、この性質をもとにして測定したものがSPFで、2から50までの数値で表され、50+が最高です。
 SPF=(日焼け止めクリームを塗った時の紅斑が現れるまでの紫外線量(時間))÷(日焼け止めクリームを塗らなかった時の紅斑が現れるまでの紫外線量(時間))  
日本人の場合は通常、素肌を真夏の日差しの強い時間の紫外線にさらすと、紅斑が現れるまでに15分から25分程度かかります。SPF15の日焼け止めクリームを塗った場合、紅斑が現れるまでにその15倍の時間、つまり、4時間から6時間かかります。この紅斑が現れるまでの時間の遅れを表した数値がSPFなのです。
SPFは、日焼け止めクリームを1平方cmあたり2mg塗った時の測定結果です。
これよりも薄く塗った場合は数値どおりの効果が得られないこともあります。化粧品に表示されている数値は目安として考えるとよいでしょう。

(2)Protection Grade of UVA (PA)
PA は、UVAによって肌が黒くなる性質を利用してUVAの防御効果を示したものです。
SPFと同じ方法で算出された指標ですが、日本化粧品工業会分類では、「+」記号を使った三段階の記号で示しています。
 PA+  UVA防止効果がある
 PA++ UVA防止効果がかなりある
 PA+++UVA防止効果が非常にある


日焼け止め化粧品の上手な使い方

SPFやPAの数値は日焼け止め化粧品を実際に皮膚に塗って測定したものです。
 メイクアップをする時は、化粧下地とファンデーションなど日焼け防止効果のある化粧品をいくつか重ねて使うことが多いものです。
 単品で使うよりも重ねて使った方が紫外線防止効果は高まりますが、それぞれに書かれているSPFやPAの数値を単純に足した分の日焼け止め効果が出るのではないことに注意しましょう。
 また、スポーツや海水浴など、汗や水で化粧品が落ちてしまうことも考えて、適宜2〜3時間おきに塗りなおして使う必要があります。
 最近では、水や汗に強いウォータープルーフ(耐水性)タイプのものや、肌に近い色の日焼け止め化粧品もあります。それぞれ、目的に応じて選ぶとよいでしょう。
 紫外線を浴びる量と日焼け止め防止効果との関係を模式的に表すと次の図のようになります。


日常生活で日焼け防止効果を得るためには、SPF15、PA+ぐらいのもので十分ですが、炎天下で長時間レジャーを楽しむ時には、SPF、PAともに高いものを選ぶ必要があります。

いずれにしても、紫外線を浴び過ぎないようにすることが大切です。


化粧品の表示


化粧品には、配合されたすべての成分が多い順に表示されています。配合成分の表示を見れば、紫外線防止の成分を確認することができます。


表示する場所は化粧品が入っている容器や外箱、タグ、ディスプレイカード、添付文書などです。

小さい化粧品では、容器そのものに書かれていないこともあります。外箱や添付文書を捨ててしまうと、使っている途中でアレルギー性の皮膚炎が起きたときに成分等を確認できません。


また、外国では、それぞれの国で法制度が異なり、成分の規制も表示のルールも違います。海外で化粧品を購入する際は、十分注意しましょう。

★表示については、「くらしの健康2004年9月号」で詳しく紹介しています。当センターのホームページでもご覧になれます。



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