特集
紫外線と化粧品
— 日焼け止め化粧品の上手な選び方 —

紫外線による健康への影響

 国連環境計画は、次の表のように紫外線による人の健康への影響をまとめています。


紫外線の皮膚への影響

肌は、紫外線に当たると日焼けし、赤くなった皮膚がだんだん褐色に変わっていきます。これは、メラニンができるためです。メラニンは有害な紫外線を吸収したり散乱させたりして皮膚への害を食い止めようとします。 
 しかし、メラニンが皮膚を守る力は、実際に浴びる紫外線に比べてとても弱いのです。WHOによると、SPF(後述)4程度のわずかな日焼け防止効果しかありません。
 私たちの遺伝情報をつかさどるDNA(デオキシリボ核酸)は、紫外線によって傷つけられます。私たちの体には傷ついたDNAを修復する機能が備わっていますが、DNAの傷害が度重なると、修復の過程でエラーを起こし、修復しきれない遺伝子情報(突然変異)を持った細胞が作られてしまいます。このような突然変異が長い期間を経て皮膚がんの一因になると考えられています。



日焼け予防の対策

日焼けをしたら、ローションなどで肌の手入れをすることが大切ですが、ローションには傷ついたDNAを元に戻す効果はありません。
 皮膚の老化防止など、長期的な予防をするためには紫外線を防ぐことが重要です。
 オーストラリアでは、日焼け防止の合言葉として 『Slip! Slop! Slap!』を推奨しています。
Slip on a shirt! 長袖のシャツを着よう 
Slop on sunscreen! 日焼け止めクリームを塗ろう
Slap on a hat! つばの広い帽子をかぶろう
つまり、
・紫外線を通しにくい、しっかりした生地の服を着る。
・帽子をかぶる。
・サングラスを使う。
・日傘を使う。
・日陰を利用する。
・日焼け止め化粧品を上手に使う。
という工夫をした上で、直射日光の下での活動をできるだけ控えることが、一番の予防策なのです。


日焼け止め化粧品が紫外線を遮るしくみ

日焼け止め化粧品が紫外線を遮るしくみには、紫外線を反射する紫外線散乱剤と、紫外線を肌の表面で吸収する紫外線吸収剤の2つが関与しています。この2種類の成分を組み合わせた化粧品が多くなっています。

代表的な成分として、次のようなものがあります。
○ 紫外線散乱剤 
 ・酸化チタン
 ・酸化亜鉛
○ 紫外線吸収剤
 ・ケイ皮酸誘導体
  (メトキシケイ皮酸エチルヘキシル等)
 ・ジベンゾイルメタン誘導体
  (t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)
 ・ベンゾフェノン誘導体
  (オキシベンゾン等)


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